JSCRS(日本白内障屈折矯正手術学会)レーシック情報

よくある質問

何歳までレーシック手術を受けることができますか。
日本眼科学会のガイドラインでは18歳以上とされていますが、一般的には成人である20歳以上が望ましいと考えます。なぜなら、20歳前半までは、まだまだ近視が進む可能性があるからです。

詳しくはこちら

レーシックを受けても白内障手術を受けられるのでしょうか。
先ずレーシックを受けたからと言って白内障になりやすいというわけではありません。レーシック手術は角膜に対する手術であり、白内障は水晶体が濁った病態ですから、眼球での部位が違います。 白内障の原因としては、加齢、紫外線、外傷、アトピー性皮膚炎など様々な要因がありますが、白内障は加齢とともに増加し、70歳代では60%の方が白内障手術を受けられます。一方で、強度近視の方は白内障になるのが早いため、レーシックを受けた方でも、将来白内障手術が必要になりますし、実際に受けることが可能です。
ただし、白内障手術時に注意することが3つあります。1つめは、レーシック手術を受けたことを必ず医師に伝えて下さい。2つめは、白内障手術には眼内レンズを用いるため、眼内レンズの度数計算をしなくてはなりません。このときにレーシック手術前のデータを使用します。レーシック手術によって通常とは異なる角膜形状になっているため、レーシック前と後のテータがあると参考にできるからです。データがない場合でも形状の異なった角膜を検査して、眼内レンズの度数計算をすることも可能ですが、レーシック手術の詳細な情報があった方がより円滑に度数決定ができます。レーシック手術前の自分の角膜状態やレーシック手術の情報は大切に保管し提示できるようにしておきましょう。3つめは、度数計算式の限界です。通常眼でも計算した眼内レンズ度数が少しはずれるため、白内障手術後にねらい通りにならないことがありますが、レーシック手術後ですと通常眼ほどの精度では行うことができません。今後有用な計算式が開発されると思いますが、現在では術後大きくずれた場合は、眼鏡をかけて矯正するか、それができない時は眼内レンズ交換という再手術や、レーシックの再手術も必要になる場合があることを知っておきましょう。
レーシックを受けると老眼になりやすいのでしょうか。
画像1
よくレーシックをすると早く老眼になると言われていますが、決してそのようなことはありません。しかし、強く矯正しすぎて、いわゆる「過矯正」になり遠視になってしまうと、早い段階で老眼を自覚することになります。そればかりか、遠視になると、目はいつも一生懸命ピントを合わせて見なくてはなりませんので、常に緊張状態となり、眼精疲労や頭痛が起こりやすくなります。
事前の検査に充分な時間をかけて行い、「過矯正」にならないよう適切な度数の矯正を行うことが望まれます。また、40歳を超えたいわゆる「老眼年齢」に差し掛かった方は、遠くが見えることがご自分の日常生活に本当に便利なのか、よくよく考える必要があります。

老眼について詳しくはこちら

失明する可能性は全くないのですか。
レーシックで失明することはまずありません。ただしごく稀ですが術後矯正視力が低下する可能性はあります。

詳しくはこちら

施術したあとアフターケアはどこの病院でもできるのでしょうか。
施術後のアフターケアは、手術を受けた病院で継続することが良いでしょう。
何かの理由で通院が出来ない時には、担当医に相談してレーシックのアフターケアが出来る病院を紹介してもらいましょう。

詳しくはこちら

過矯正になると聞きますが、本当ですか。
画像2
通常はレーシックによって過矯正になることはありませんが、あまり遠くの視力を追求し過ぎると矯正する度数の設定が強くなり、過矯正になる可能性が生じてきます。手術前に担当医とよく相談して、手術後の視力の設定を決めることが大切です。

詳しくはこちら

生活に支障のある後遺症はでるのですか。それは治るのでしょうか。
レーシックで起こる問題のなかで、角膜感染症は最悪の場合失明の可能性もある重篤な合併症です。眼科専門医に手術前に目を調べてもらい、手術後もしっかりと検診をうけることで最悪の事態は避けられるはずです。
後遺症を広い意味での術後の不満の原因となる「症状」と考えると、頻度的に多いのは「屈節異常の残存」、「目の乾燥」、「暗いところで見えにくい」、などがあげられます。いずれも、手術前に全く症状がない方に出やすいと言われています。つまり、眼鏡、コンタクトレンズで何らかの不具合がある、もしくは見え方に満足できない場合にはあまり問題にならない症状が、眼鏡やコンタクトに満足していると症状として自覚されるということです。
屈折異常自体が生活に支障のある病気です。眼鏡やコンタクトレンズをしていることでなんとか生活に支障なくできていますが、補助具なしでは満足に生活できません。この状態をハンディキャップと感じ、この病気を治すもしくは軽くすることができたとき、手術前より少し目がかわいたり、多少夜に光がにじむことが許容できると思える方は、手術に向いているといえるでしょう。
「屈折異常の残存」については、再手術でその程度を軽くできることがありますし、眼鏡やコンタクトを装用すれば解決されます。「目の乾き」には適切な点眼治療や外科的治療があります。「暗いところで見えにくい」については、夜だけ使用する眼鏡を処方することがあります。いずれも、適切な医学的対処を行えば症状を軽減することは可能です。
費用はどのくらいですか。
レーシックには健康保険が適用されないため、治療費用は全額患者様のご負担となります。治療に使用するレーザー機器などの費用は大きな差はありませんが、機器の適切な維持管理と人件費、消耗品などのコストは施設によって異なるため、治療費用は施設によって異なります。治療に必要な機器の導入費用および維持費用は非常に高額ですし、手術の安全性の確保のためには、それ相当の人的および物的資源が必要になります。過剰なコスト削減は安全性の低下につながる可能性があるからです。現状では片眼で20万円前後の施設が多いようです。

Copyright © JSCRS(日本白内障屈折矯正手術学会)レーシック情報. All Rights Reserved.

ページの先頭